最近すごく涙もろい。涙もろいっていっても感動する映画を見たとか素敵な小説を読んだとかそういう類のときでは無くてなんていうか、大事な話をしなきゃいけないとき、とかそういうときに。主に両親に対して。目を見てしっかり自分の思いだとか考えを伝えなきゃいけないのにそれが出来ない。なんだろう、いつも気持ちを伝えようとする時は言葉より先に涙が出てきて言いたいことの半分もきっと伝わってない。言わなきゃいけないこと伝えたいこと、いっぱいあるはずなのに。なんの涙なのか自分ですら分からない。私はいつも目上の人から誉められることがひとつあって、それは人の目をきちんと見て話したり話を聞いたりすることが出来るっていうこと。どんな場面に関わりなく。でも今両親に対してそれが出来ない。大切な話をしなきゃいけないのに目を逸らして俯いて、それに加えて泣いてばかりだ。私がそんな風に涙ばっかり流しているとき弟はやけに冷静で、大人びたことをぽつぽつ話す。最近は反抗期だから皮肉めいたことも言ったりするけど。情けな過ぎる。きっと弟だって言いたいこといっぱいあるはずなのに。まだ17で不安なことだっていっぱいあるはずなのに。私はもう20なんだよ。情けない、超ダサい。でもそう思えば思うほど涙が止まらない。
悲しいわけじゃないんだよ。悔しいだけ、苦しいだけ、もどかしいだけ。でもやっぱ悲しみはある。どっか深いところに。